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東部地域住民自治協議会

     「京都洛西」人権の歴史を訪ねて


 9月26日(月)、午前9時鉛色の雲に覆われ今にも雨が降り出しそうな空の下、参加者24名は広隆寺を目指して出発しました。
 目的地では、世界人権問題研究センターのボランティアガイドさんが案内してくれました。国宝第1号の弥勒菩薩半跏思惟像で有名な広隆寺は、朝鮮半島の新羅の国に深い関連があり衆生済度の道の探究、仏法への絶対的な帰依、そして”和を似って為す“平和な世界をめざされた聖徳太子の理想の実現に尽力した新羅豪族秦氏の功業を伝える最も重要な遺跡であると説明を受けました。
 次に訪れた竜安寺はユネスコの世界文化遺産にも登録され、特に石庭は白砂の中に15の岩石を配した趣きのある風情をかもし出していました。
 しかしながら、この見事な庭園を築造した庭師たちは「山水河原者」と呼ばれ身分の低い差別された人々であった。油土塀の際の石裏には人知れず庭師の名前が刻まれており、差別を受けながらもこのような立派な庭を造った庭師の細やかな抵抗、心意気を見たような気がしました。
 人は身分に関係なく、お互いを認め合い特性を活かすことによって、更に活躍の場が広がる。脈々と流れる時代の中で、奮闘した人々の思いを受け継ぎ今日ある平和を大切に人を大切にと改めて胸にきざんだ1日でした。
 今後とも、人権啓発活動、人権草の根運動にご協力をお願いします。
                                                                   

 
 
 
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