11月30日(土)午後2時から上野東部公民館3階ホールで人権落語講演会を開催、地域住民90名が参加されました。
最初に住民自治協議会長から『「差別をなくす強調月間」として各方面でいろんな取組みが行われています。その中で人権というむずかしく聞こえるものも誰もが親しめ楽しく聞ける落語を通じて身近な人権についての知識を深めていただく機会としてしてください。』と挨拶があり、切磋亭琢磨さんの落語を交えた講演会をしていただきました。
まずは自身の体験の中から、エレベーター事件で始まり、子供にめでたい名前を付ける落語の「寿限無」、娘の離婚事件とページを変えていきながら、その中で友達からの名前の呼ばれ方などにより、人間の関係性が見えてきて、いじめを見つけるポイントになると話されました。
琢磨さんは元小学校の先生をされており、小学3年生の担任をしていた時の話をされました。最初心臓の悪い子をいじめていたクラスの子供たちは、生徒が病と闘いながらも必死で生きている姿を見て、次第に応援していくようになり、(名前の呼ばれ方も「しんぞう」から「鈴木君」に変わっていった。)そうした中で短い生涯を閉じたことについて、両親からの手紙を読まれ、毎日一生懸命生きる大切さを伝えられました。この日訪れた人は涙を流したりしながら、人権の大切さについて考えさせられたのではないでしょうか。
上野東部公民館では、この日を含む11月25日から12月5日まで『多文化共生』をテーマとする人権パネル展を開催しました。
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