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東部地域住民自治協議会

犬山市「歴史のまちのみちづくり」事業の視察研修

30-2 3月18日(日)、産業振興まちづくり部会は、犬山市が住民と協働で成し遂げた「歴史のまちのみちづくり」事業などの城下町再生の取組みを視察研修するため犬山市役所を訪ねました。
 休日にもかかわらず、城下町再生に長く担当してこられた現市民部長の小川清美さんと都市計画課統括主査の野村好哉さんに出迎えていただきました。
 研修会は双方代表者挨拶の後、野村主査から犬山市の概要と城下町再生への取組みについて説明して頂きました。その要旨は次のとおりです。
 『商店街の衰退する中、中心市街地の十字の道路を6mから16mに拡幅して市街地の活性化を図る計画進めていたが、駅前の15階建てのマンションが建設され、城下町の景観が変わったことが転機となって、住民に美しい風情を守る機運が高まり、道路拡幅で活性化した都市、衰退した都市の事例を参考にしながら、徹底した住民の議論を重ね、道路拡幅計画を撤回。
 現道のまま、歴史的資産を活かしたまちづくりへと方向転換し、街並みの保存、電柱の地中化、交通規制などを展開した。この結果、平成16年度に20万人をきったランドマーク犬山城の登閣者数が平成29年度には54万人を超えるなど、賑わいのある城下町が再生された。』
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 その後の質疑応答は予定を超えて約1時間30分に渡って熱心に行われた。『
まちづくりに正解はない。住民との対話を蓄積しながら市民が考えるようになった。これが最大の効果であり、そこさえやっておけば何が正解かは考える必要さえないのでは。』との小川部長の事業を進めるにあたっての考えを締めの言葉に研修会を終えた。
 午後には、街並みと犬山城周辺の2班に分かれて散策し、住民と行政が一体となって着実に成果を上げつつある歴史的資産を活かした「歩いて暮らせるまち、歩いて巡るまち」、賑わいを取り戻したまちを感じとりながら見学し視察を終えました。多くのことを学んだ一日でした。


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