3月8日、先進地のまちづくり「枚方宿くらわんか五六市と富田林寺内町」の視察に部会員と市の商工観光課あわせて12名で訪れました。
枚方宿地区は、宿場町としての面影が時代の変遷とともにその街なみが失われていくなかで、地域住民と市が協力して地区の歴史を大切にしながらも現代の生活に適応できるようなまちづくりが進められています。東海道の56番目の宿場町であった枚方宿の魅力の発信と賑わいを創出するため、
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地区内の駐車場や公園を利用して五六市(露天)の開催。
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土地や町家を貸したい人と借りたい人を結び、店舗や定住者を地域外から呼び込むことで地区内の活気と賑
わいを創出。(町屋情報バンク)
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建物を修景してもらうことで歴史的な街なみの整備を進めて、まちづくりの活性化に取り組まれた。
富田林寺内町は、白壁、板塀、木格子、虫籠窓(むしこまど)、鬼瓦、煙だしの小屋根、これらが見事に調和した江戸時代のお寺と商家の町並みで、建築年代が少しずつ異なりますがそれぞれの町屋が個性的な表情を今に伝えています。「富田林駅南地区まちづくり協議会」は、住民と行政が一体となって、重要伝統的建造物群保存地区にふさわしい、住みよいまちづくりに取り組み、貸家情報ネットワーク事業を通じ、俗観光地化することなく静かな住環境を守りながら、歴史的な町並みを保存・維持しながら、併せて地域社会の再生を進めています。
2つのまちづくりを視察して感じたことは、
枚方の実行委員会組織の作り方、運営方法は大いに参考になりました。また、富田林の修景も住む人の理解があってできるもの、まち全体が景観に配慮するには大変な苦労があるが、町屋ガーデンの仕掛けは上野の町も参考になります。どちらの組織もリーダーの町を良くしょうとする心意気が、行政・地域住民を動かす原動力になっていると感じました。
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