環境学習会~大阪広域環境施設組合・舞洲工場見学~
小春日和の気持ちも和らぐ朝を迎えた11月8日(火)午前8時、参加者29名を乗せたバスは、一路
大阪市此花区の舞洲工場に向け出発しました。
着いてまず「何これっ!」と驚くのが、外観がまるでテーマパークのような派手なデザインです。
とてもごみ処理施設には見えません。「自然との調和」をコンセプトするオーストリアの芸術家
フンデルトヴォッサー氏の作品です。
3グループに分かれ90分の見学です。舞洲では一日600台の収集車両が800tのゴミを運んで
きます。ごみクレーンは8つ爪で1つの爪が2m60cm、重さ450㎏で、目の前で見た時はその迫力に
息をのみます。また、一日170tの能力がある粗大ごみ処理施設では、鉄とアルミを磁石と過電流に
より分別します。焼却炉では900~1000℃で燃やし、その熱エネルギーを利用し水蒸気を作り
タービンを回し発電機で電気を作ります。工場内の電気をまかない、余った電気は売ってまさに
「火力発電所」です。すべて焼却された灰は埋立地へ運ばれます。
燃焼ガスはろ過式集塵機や加熱脱塩素化装置で処理し、無害のきれいな排ガスは120mの煙突から
大気中に放出され、排水処理も凝集沈殿及びろ過し下水道に放流されます。完全に処理されている
流れを確認して皆さんホッと安心です。
生活する以上「ゴミ」とは縁が切れませんが、ごみの量や処理を見て、ひとりひとりが少しでもごみを
減らさなければと強く感じました。
3年ぶりの環境学習会にたくさんご参加いただき、楽しい時間を過ごせましたこと、本当にありがとう
ございました。