環境ウォッチングに参加して

10月8日(土)10時から、伊賀市環境保全市民会議主催の環境ウォッチング「上野城公園発見」に

東部環境保全部会員が参加させていただきました。

当日は、前日の大雨がうそのような澄みきった青空の下。心地よい秋風が吹き、正にウォッチング

日和で、自然観察指導員の大垣順子さんを先頭に意気揚々と出発。まず足を止めたのは「むくろじの

木」。足元に実があちこちと落ちています。この実は羽子板の羽の先に使われている程固いのですが、

覆っている緑色の皮や根元はぬるぬるっとした手触りで、これは古来「石鹸」として使用されていたと

いう事でした。少し足を進めると、次は多羅葉(たらよう)の木。この葉は裏面につまようじで文字を

書くと字があぶり出しの様に浮き上がってくるのです。昔の人はこれを文(ふみ)にして使ったそう

です。なお、この多羅葉は今でも120円切手を貼れば配達可能との事で、一度試してみるのも良いの

では。また、「春の女神」と呼ばれ、春、桜の花が咲く頃の短い期間のみ現れる珍しい「ギフチョウ」

が好んで食べるヒメカンアオイが上野城公園にあったのにはびっくりしました。

近くであっても、ゆっくり観察に訪れることが少ない上野城公園ですが、今回このような機会を得て、

あらためて貴重な場所でみんなで守っていかなければいけないと感じました。